「プロジェクト3」(旧 芸術と社会)

授業成果

 

 

芸術教養領域では、アートと社会をつないでいる“場”や”人”にアプローチし、具体的な事例を参照し、「これからの芸術と社会をつなげていく」拠点や活動、プロジェクトなどについて考察する実践的な授業を設けています。

ここでは、各年の授業成果として実際に現場や人に取材して見出したそれぞれの学生たちが考える「芸術と社会の関係」をご紹介します。



2024年度


植物を思い、愛を届ける。

2024年度は、前半・後半で2つの取り組みを行いました。

前半は、本学の文芸・ライティングコース「文芸実技Ⅲ-1」の授業と、名古屋大学博物館・野外観察園との三者による連携で、観察園や植物の魅力を伝える展覧会を開催しました。

リベラルアーツコースの学生たちは、文芸・ライティングコースの学生が制作した作品を一つの展覧会として紹介するコーディネートを担当しました。展覧会のタイトルロゴやフライヤー、ポスターのデザイン、観察園を紹介するオリジナルマップや植物の解説カードなど、鑑賞体験をより豊かにするコンテンツも担当しました。


「芸術と社会」が接続する新しい可能性を考える。

後半は、名古屋・新栄で活動を続け、さまざまな人が集う場所「のわ」「パルル」を運営する新見永治さんにインタビューを行いました。事前リサーチから、質問事項を考え、インタビュアーや記録撮影などもすべて学生自身が実施しました。

インタビューからは、「芸術と社会」というテーマで、どのように実際の活動が展開されているのか、芸術が社会に働きかけているのか、あるいは社会と芸術はどのような関係性が期待されるのか、といったことを考えるヒントを得る機会となりました。



2023年度

まちの文化をつくりだす「場」について考える。

2023年度は、名古屋市東山公園地区に店舗を構える「bookshop and gallery ON READING」の店主、黒田義隆さんと黒田杏子さんのお二人へインタビューをしました。

こういうお店があったらいいな、こんな企画をやっていたらいいな、そんな思いではじまったアートブックを中心とした本屋としてはじまった「ON READING」。自分たちで文化を発信する拠点をつくりだしていく姿に、学生たちも刺激を大きく受けました。



2022年度

「芸術と社会」をつなげるアートセンター、アートプロジェクトについてインタビューから考える。

『芸術と社会をつなげる拠点や活動はどうあるべきか』という大きなテーマに取り組みました。

この大きなテーマに対するヒントを得るために、「芸樹と社会」をつなげる拠点やプロジェクトなどを企画運営している人たちへインタビューを行いました。インタビューのための事前調査や、インタビュー項目の検討、当日の段取りや空間設定、記録撮影など、全て学生たちで行いました。

インタビュー結果は、学生たちで編集し、当初の目的である『芸術と社会をつなげる拠点や活動はどうあるべきか』について考えたまとめとともに、webで授業成果として公開します。

 

※下の「成果紹介」ボタンから、インタビューの内容をまとめたものと、学生たちの考えをまとめたものをそれぞれご覧いただけます。



2021年度

30年後のアートセンターをかんがえる。

「芸術と社会をつなげる拠点」としてのアートセンターに着目し、未来にあるべき姿を考察しました。

現在さまざまなアートセンターが日本各地にありますが、そのなかから学生たちが興味を持ったセンターをリサーチし、その特徴や使命などを見出しました。さらに、最前線で活動を展開しているセンターとして、文化フォーラム春日井(オンライン)やアートラボあいちを訪れ、スタッフと出会い、具体的な活動内容や課題などを知りました。

リサーチや見学などを土台として、彼ら自身が社会を牽引していく年齢になったときにあるべきアートセンターとは、どのような姿なのかを考え、提案しました。

提案は冊子にまとめ、アートラボあいちに配架しました。